2018年3月28日水曜日

蓮華寺アサテラの会(報告)

先週の土曜日3月24日、豊浦・荒町の蓮華寺にてアサテラの会を開催しました。
蓮華寺のご住職は、いわゆる「お寺の跡継ぎ」ではなく、在家の出。道元の教えに導かれ、曹洞宗の僧侶となられました。
なので、お話しを聞いていると、お寺側というより、一般人の側から仏の教えを説いてくださっているという親しみが感じられ、素直に耳に入ってきました。

様々なお話があったのですが、私の印象に残ったのは、「諸法無我」という言葉。
少し私の解釈も入りますが、およそ次のような内容だったと思います。

そもそも自分は、ない。自分の「思い」以前に自分の体は環境と一体となって存在している。自分は変化の一部。
初めから真っ白な紙のような存在であるはずなのに、そこに点を打ち、自分と他人が生じてしまう。そこから、比較が始まる。やれ私の方がきれい、やれあいつはダメな奴だ、悩み嫉妬憎悪…、つまり、「苦」が生じる。
坐禅は、だから、もともとの真っ白な姿に戻ること。その姿こそ仏。誰でも仏になれる。なぜなら、もともと仏性があるのだから。一切衆生悉有仏性。

自分が宇宙の一部というより、宇宙が自分としてある。宇宙全体が自分。
「自分なんて、宇宙の隅っこにぽつんとあるちっぽけな存在なんだ」なんて思っていたら大間違い。自分こそが宇宙! 天上天下唯我独尊。

蓮華寺へ来ると、私はいつも考えさせられます。宗教、ひょっとして、哲学?
このお寺には、ものすごく生きるヒントが満ち溢れている気がします。
興味のある方、ぜひ、参禅会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
毎週日曜日の朝、6時からです。