2018年10月8日月曜日

浄見忌講演会(報告)

昨日10月7日(日)、浄見忌講演会に宝光寺へ行って来ました。
参加者はざっと数えて60名ほど。歴史好きの方々で、本堂が熱気に包まれました。
午後2時から戊辰戦争で殉職した新発田の方々を供養する法要が営まれ、その後、郷土史研究家の鈴木博先生がご講演。
宝光寺にある追悼の碑の正面の字「戊辰殉難追悼の碑」は新発田藩最後のお殿様、溝口直正侯が書かれたそうです。また、碑の左右後ろ面には殉職者のお名前がずらりと。数えると84名ですが、碑建立後に判明した方が2名おり、結果86名の方々を宝光寺では弔っています。ところが、他の資料を色々と調べてみると、55名、57名、62名、83名、84名、91名と、いやはやいったいどれが本当なの? しかし、これが歴史研究の面白さかもしれませんね。鈴木先生はじめ、参加者の皆さん、とても楽しんでいらっしゃいました。

講演の後、宝光寺住職からシメのご挨拶がありましたが、その中で、「この浄見忌は今回で3回目ですが、これからも続けます。なぜ行っているかというと、新発田市民が新発田のお殿様のことを知らな過ぎるから」。全くそのとおりで、意外と市民は、お殿様や新発田の歴史について興味関心がないんですよね。歴史好きの方々だけでなく、もっと広く多くの市民に知ってほしい。住職の願いが印象に残った今回の講演会でした。