もう一週間前になりますが、11月14日(土)の午後、第3回普門寺坐禅会に行ってきました。参加者が16名と、相変わらずの盛況でした。
まずは、坐禅。一柱(45分)という長さにも体が慣れてきた感じがします。リラックスして、(時折眠気に襲われながら)、坐ることができました。
続いて、勉強会。「学道用心集」の続きです。
以下、あくまで私の感想なので、御了承ください。
我々は、目や耳などの器官から様々な感覚を得ているわけです。すばらしい音楽を聴いて感動したり、すごい美人に出会って喜んだり…。しかし、そうした感覚、感情もはかないもの。結局は消えていきます。そこへの執着、束縛から解き放たれることにより、悟り・真実の道が開けていく…。
と、その反面、「そんなもの、すぐ消えるんだから意味がない」と、虚無に陥るのではないかと不安に思いますが、そもそも道元も、月を見て感動しています(辞世の句より)。道元は優れた詩人だと私は思っていますので、美意識は相当のもの。
であれば、むしろ、一瞬一瞬を生き切る禅の心こそ、美を感じる上でも最も優れた態度ではないかと思うのであります。執着しないからまっすぐクリアに見える、聞こえる。そんなことを、今日の勉強会を通じて思いました。