2023年2月24日金曜日

三光寺アサテラの会(報告)


2月19日(日)、寺町の三光寺でアサテラの会を開催しました。
この日は一週間後に迫った「しばたひなびらき」の飾り付けが終わり、本堂におひな様がずら~り。華やかな雰囲気の中での開催でした。

最初に、朝のお勤め。普段から三光寺で行われているスタイルでお経を読みました。様々なお経があるんですね。三光寺を訪れるのは9回目なのですが、初めて目にしたものばかり。意味はなかなかわかりませんでしたが、何百年と受け継がれてきた伝統、信仰の奥深さを垣間見た気がしました。

続いて、ご住職からの法話。
12年前に晋山式を行い、住職に就任したこと。町内を練り歩き、盛大に行われたそうです。
ちょうど同じ年にアサテラの会がスタートしました。ご縁があるな~と思った次第です。

浄土宗で読まれる「祝聖文(しゅくしょうもん)」について。世の中が平和で、人民は安穏であるようにと願い唱えます。
天下は太平であり、日と月は清らかに明るく照らし、風と雨も時に応じ、災害と疫病も起きず、国は豊かに人々は安らかに過ごし、兵や武器を用いる争いごともなく、人々は徳を崇め仁を尊び、努めて礼儀と謙譲の道を修めます、という意。
ウクライナや北朝鮮など、現代の世相を思うに、せつなくなる言葉です。早く平和な時が訪れてくれますようにと願うばかりです。

スリランカのジャヤワルダナ氏のこと。太平洋戦争後、サンフランシスコ講和会議において、日本が戦勝国により分割統治されそうになった時、彼が演説を行いました。氏曰く、日本とスリランカは同じ仏教国。ブッダの言葉、
「憎しみは憎しみによっては消えない。愛によってのみ消える」
を引用し、日本を赦すと演説したのです。会場は大きな感動に包まれ、世界が日本を赦しました。結果、日本は救われました。今の日本があるのは彼のおかげと言っても過言ではないでしょう。仏教の力、教えのすばらしさについての法話でした。