2017年6月12日月曜日

薬師寺アサテラの会(報告)

昨日、6月11日(日)は五十公野の薬師寺でアサテラの会でした。

狭い本堂の中に大勢の方がびっしりと。住職曰く、「このお寺に、こんなに多くの方が集まってくださったのは見たことがない。初めて見た。」と、とても驚いた様子でした。

私自身、もし、アサテラの会がなかったら、恐らく一生、薬師寺には訪れなかったと思いますし、御本尊「薬師如来」にも会えなかったことでしょう。以前にブログに書いた覚えがあるのですが、我々が仏様に会いに行ったのではなく、仏様が我々を呼んだ、という感覚があるのです。「お~い、そろそろ私のところへも来なさいよ」そんな声に導かれて集まったのではないか。そう思うと、とてもありがたく、うれしくなって来るのです。これが、御縁かなあと。

薬師寺の歴史は今から1,200年以上前の奈良時代、行基様が諸国遊行の折、この地で薬師如来の夢を見たことから始まります。感激した行基様は、仏像を彫り、お堂を建てられました。これが薬師寺の始まりです。ちなみに行基様とは、東大寺大仏の建立を行った大僧正。貧民救済や各種土木事業に携わるなど数々の功績を残された、奈良時代を代表する僧侶です。

薬師寺はその後、焼き討ちや荒廃した時期もあり、苦難の歴史をたどります。現在は兼務住職が寺を守っています。檀家の数も少なく、本当に小さなお寺ですが、このように歴史は古く、そして、すばらしい御本尊様がいらっしゃいます。
維持困難なお寺は、新発田にも、そして全国にも、今、多数あると思われます。先人の厚い信仰とその土地の歴史がたくさん詰まった地域のお寺を、何とかして残していきたい、そんな想いにかられた、薬師寺参拝でした。





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