2021年5月10日月曜日

長徳寺お経会(報告)


5月7日(金)に長徳寺のお経会へ行ってきました。

始めに、親鸞聖人のお言葉である、正信偈(しょうしんげ)を皆で読みました。
関根住職が丁寧に読み方を解説してくださいました。

次に、法話。 
なぜお坊さんに長生きの人が多いか、その理由は、「お経を読むから」。
腹式呼吸、ちょうどいい運動になるそうです。
そして、大きい声でお経を読む習慣は、自然と家族の耳にも入るわけで、そうして子から孫へと仏様の教えが伝わっていくのだとか。なるほど、そういえばわが家も、亡くなった祖母も父も、毎日お経を上げていました。私がお寺好きになったのも、この影響が大いにあると思います。私もやってみようかな???

続いて、先日、九州で行われた親鸞フォーラム「感染症と仏教」についてのお話がありました。
ウイルスは決して人と敵対するものではなく、人そのものがウイルスで成り立っている部分が多いし、ウイルスがあったからこそ人はここまで進化できた。すべての生き物は関係性の上に成り立っている、これもひとつの縁起である。既に120年前、明治の仏教学者で大谷大学の初代学長、清沢満之(きよざわまんし)は、「万物はお互いが関係しあっている、すべては一体である」と、「万物一体」を唱えていた…。

最近流行の「○○ファースト」ですが、「まずは自分が大事。自分さえよければ」という響きに聞こえます。すべての人が救われなければならない、他人ごとを自分ごととしてとらえなければならない。コロナの時代、あらためて考える必要があるのではないでしょうか。

今日は大変に示唆に富むお話を聞くことができました。
長徳寺様と阿弥陀様に感謝いたします。
南無阿弥陀仏。





清沢満之