清々しい、きもちのよい初夏の風が吹いていました。
山の上はいいですね。
若いのに堂々として落ち着いた、すばらしいご住職でした。
そのご住職から、円山寺についてお話がありました。
・1405年、室町時代に創建。当初は現在の野球場の辺りにあった。
・火災により焼失し、1628年、再建。
・再び火災に遭ったが、1694年(元禄7年)、新発田藩4代藩主の溝口重勝侯が、亡くなった娘の供養にと、現在の地に建立した。建物は当時のもの(この史実については、屋根の改築時に、「元禄7年、娘の供養云々」の記載を発見したことによる)。
・柱の太さがお寺らしくなく、一般の家のくらいでしかない。武家屋敷を移築したのではないかと思われる。
・山門も、お寺とは趣が違うようであり、武家屋敷の門だったのでは。
・円山寺では4月に花まつり(灌仏会)でなく、涅槃会を行っているが、新発田藩7代藩主の溝口直温侯の書いた涅槃図が寺宝となっている。
・円山寺は、江戸時代、お殿様の休憩地として使われた。
・6月は見られる花がない。4月の中下旬が見頃の椿は360種類。その頃は桜もあり、そのコラボも見事。
・現在のおますの井戸は大正時代に作られた。
・天龍松は国などの指定を受けてもいいと思われるすばらしい松。樹齢200年。
そして、ありがたいお話が。
毎日草取りをしているが、取っても取っても生えてくる。取らずに放っておけば、どんどん根を張り、ますます取れなくなる。また、嵐があれば一晩で庭は汚れてしまう。
私たちの心も同じこと。
アサテラ、お経、坐禅などで、心の汚れを取っていただきたい。
最後に、仏様について。
浄土宗のお寺は、
・本堂正面に御本尊の阿弥陀如来、向かって右手が観音様(観世音菩薩)、左が勢至菩薩。雲に乗っている姿をしているのは、私たちを雲に乗って迎えに来ていただけることを表している。
・本堂右手におわすは善導大師。中国浄土宗の僧。像の下半分が金色になっているのは…法然上人が浄土宗を開く際に、下半分が金色に輝いた善導大師が現れたことに由来する。
・本堂左が法然上人。
と、とてもていねいに、わかりやすくお話をしていただきました。
ご住職、ありがとうございました。