石川県の話題です。
ふむふむ、さすが石川県です。北陸新幹線×禅ツーリズム、すごいですなあ。
新発田も負けてらんない!と思うのであります。
【以下、記事の全文です。】
北陸新幹線金沢開業を見据え、禅文化に関心を持つ国内外の観光客を引きつけようと、由緒ある禅寺や禅の関連施設が多く立地する県内で、“禅ツーリズム”を推進する動きが出てきた。
日本の禅文化が欧米などで、「ZEN」としてブームになったのは1960年代。今でも日本で禅文化を体験したいという外国人は多く、鈴木大拙館(金沢市)では、「この辺りで座禅ができる場所はないか」と、外国人観光客から尋ねられることが度々あるという。
同館は、世界に禅文化を発信した鈴木大拙を紹介する施設で、2011年に開館。欧米で有名な旅行ガイドブック「ロンリー・プラネット」のホームページでは、金沢を代表する観光施設として紹介されている。浅く水が張られた「水鏡の庭」を眺めながら、ゆっくりと思索にふけることができ、宮下清昭副館長は「『静寂の空間が、自分の本心を気付かせてくれた』と、穏やかな表情になる人も多い。新幹線開業で来館者が増えて忙しくなるかもしれないが、一期一会の気持ちで対応したい」と話す。
西田幾多郎記念哲学館(かほく市)では、定期的に開催している「禅文化体験会」で座禅体験の時間を設けており、好評を得ているという。
曹洞宗の大本山・総持寺祖院がある輪島市では、「禅の里」として観光戦略を練っている。今年は、曹洞宗を全国に広めたとされる高僧・峨山 禅師(1276~1366年)=現在の津幡町出身=の650回大遠忌にあたり、約70キロ・メートルの山道を走る「峨山道トレイルラン」を5月に記念開催し、禅文化を広く発信する。
同寺周辺の同市門前町では、地元住民らでつくる「総持寺周辺地区まちづくり協議会」が、13年秋から「禅文化を巡る旅」と題した観光客向けの禅文化講座を実施。協議会のメンバーが同寺や曹洞宗の歴史を説き、希望者は座禅や精進料理の体験ができる。受け入れ態勢を整えようと、10年から計20回にわたり、地元住民対象の観光ガイド育成講座を実施した。
協議会は、同寺と大乗寺(金沢市)、永光寺(羽咋市)の「県内3大禅寺」を巡るツアーを12年から首都圏の旅行会社に売り込み。新幹線開業後は、鈴木大拙館や西田幾多郎記念哲学館を組み込んだプランも検討している。同協議会の酒井郷夫事務局長(60)は「禅文化の発祥地として訪れる人が増えるよう、じわじわと魅力を広げていきたい」と意気込んでいる。