2013年12月27日金曜日

自殺防止の願い手紙に

12月23日(月)の新潟日報朝刊です。
お坊さんたちが、自殺を考える人たちと手紙を交換する運動を行っています。全国から寄せられる手紙に、宗派を越えたお坊さんたち有志が、真剣に、細心の注意を払って返信内容を検討しています。

日本の自殺者は毎年3万人。様々な団体が自殺防止に取り組んでいます。

実は、私も学生時代、「いのちの電話」に参加したことがあります。大学で心理学を専攻し(ほとんど勉強しませんでしたが)、当時はぼんやりと「カウンセラーになりたい」と思っていて、「いのちの電話」の研修に参加しました。意気揚々と研修を終え、いざ本番。衝撃でした。プライドも何もあったもんじゃありません。3回くらい電話に出て、とうとうバンザイをしてしまいました。とても自分に勤まる仕事ではない。そう思い、カウンセラーの道はあきらめました。今でもあの時の電話のやりとりは鮮明に覚えています。
ただ、今振り返れば、もう少しがんばればよかったかなと、悔やむ気持ちもあります。若い時って、すべてかゼロかって思いこんでしまうんですよね。進んでは戻り、少しずつ歩むような、したたかさが必要だったのかもしれません。

あれから30年。今、私はアサテラの会でお寺巡りを楽しんでいます。でも、会の真の狙いは、やはりこういうところなのかなと思っています。人々の悩みや苦しみにそっと寄り添うのが仏教の慈悲の心ではないでしょうか。新聞を読んで、今後の会の活動について、考えてしまいました。